在宅ワーカー必見!実録クラウドソーシングサイトトラブル6連発

自宅で仕事をできたらどんなにいいだろう。通勤しなくていい、化粧もいらない。何よりも人間関係に気を使わなくていいというのが在宅ワークの魅力。ええ、もう、太字で書いちゃいますよ。在宅ワークはオフィスみたいに、人間関係に気を使わなくていいんです。もう、赤の太字で書いてしまいます。

目次

本当に在宅ワークは可能?

いいことづくめに見える在宅ワーク。以前は、作曲家やプログラマーなど限られた人だけがしていましたが、今は、インターネットの発達により、仕事の発注も受注も簡単になったお蔭でネット環境さえあれば在宅ワークが可能になりました。特に、ランサーズやクラウドワークスなど専門の在宅ワークソーシングサイトができたことが大きいです。なので、記事が書ける、イラストが書ける、プログラムなどに詳しいなどスキルがあれば在宅ワークは可能です。

在宅ライターを例にして紹介

文章を書くことが得意だから、在宅のライターになりたい場合、専門分野がないと駄目なんてことはありません。ランサーズやクラウドワークスには、ブロガーがクライアントとなりブログに掲載する記事を募集しているため、「コスパ最強のコスメ」の文章が書けたり、「おすすめ漫画」の記事が書ければ報酬を貰うことができます。文章を書くスキルではなく、文章を書くことが好きというレベルでも充分、ランサーズやクラウドワークスデビューは可能なのです。

デビューはできても、暮らしていくのはほぼ不可能?

ここ数年、クラウドソーシングサイトでは、価格破壊が進んでいます。例えば、「コスパ最強のコスメ」という600字の案件があり、納品したとしましょう。クライアントによってもバラつきがありますが、金額は50円から100円ほどです。調べに調べて3時間かけて書いても100円( ;∀;)。また、クライアントのレギュレーション(その記事を記載するにあたってのルール)違反していた場合は、非承認となり0円です。

600字なら10分で書けるという人でも、8時間休みなしで書いて4800円。実際にぶっ続けで8時間書くと脳内疲労と眼精疲労が凄すぎてたいていの人は翌朝使い物になりません。また報酬を得るには、様々なトラップを潜り抜けなければならりません。トラップってジャングルかよ?!と思うかもしれませんが、現状クラウドソーシングサイトは本当にトラップいっぱいのジャングルです。酷いクライアントのあの手この手を公開しますので引っかからないようにしてください!

クラウドソーシングトラブルその1 不払い

1.暴言と報酬未払い!ワーカーは機械扱い

クラウドソーシングのライティング分野には、プロジェクト形式とタスク形式というものがあります。クラウドソーシングが初めてだとわかりにくいのですが、簡単に言えばタスク形式は、単発の簡単な案件(ブログに掲載する日記やアンケートや漫画や本のレビューなど)です。字数は100字から1000字ほどの案件が多く、金額も1円から100円ぐらいのものが多いです。

逆にプロジェクト形式は、ある程度の文字数や本数を求められたり、専門分野の記事執筆があったりします。また、タスク案件は取り掛かっても納品義務はありませんので、納品することなく途中で終了しても何も問題はありませんが、プロジェクト形式は仕事を請け負っているため、納品の義務と期日が決められています。また、プロジェクト形式は、タスク案件と違ってすぐに取り掛かれるわけではなく、自分の経歴などをアピールしクライアントに選考してもらわなければなりません。ライティングの選考だとテストライティングといって、文章力をチェックするテストがあったりします。今回は、私がプロジェクト形式の案件でテストライティングを受けた際のトラブル体験をお話しします。

 私が最初のうちは、タスク形式の日記などに挑戦していたのですが、タスク形式の報酬は小銭程度。思い切って、プロジェクト形式の案件に応募することにしました。プロジェクト形式の案件応募は全くの初体験だったので、案件名のみで判断。女性向けのファッションやお出かけスポットを紹介する記事案件に挑戦してみました。ライティングの仕事歴が浅い私には、非常にレベルの高い仕事でしたが、報酬が高いこととやりがいのある仕事内容は魅力的でした。

しかし、プロジェクト形式の案件は、報酬が高いと応募者も多く、クライアントはスキルの高いワーカーを確保する為に、テストライティングを行い応募者を振いにかけます。レギュレーション(約束事)に沿っていて、良記事を書いた人を採用とします。

2.私の初めて受けたテストライティング

募集要項には、採用不採用の可否は問わずテストライティングの報酬は800円とされていました。自分の経歴をアピールする文章を添えて応募をしてみると、すぐにクライアントから連絡がありました。

内容は、テストライティングの内容でした。テーマは「大阪の春に行きたいデートスポット」で、メモ帳形式で800文字以上で書くこと。さらにこのメッセージを受信してから2時間以内に納品するという指定でした。受信したのは午後4時。2時間以内というならば午後6時までに納めるということになります。

ライター経験の浅い私は、書き方がほとんどわからない状態で、記事の執筆を開始。ネットでひとつひとつ調べながらの自己流です。今なら書いた記事の文字数を調べる

「文字数カウンター」やコピペチェックをする「コピペチェッカー」を使用していますが、当時はそのようなツールがあるのも知らない状態でした。締め切り時間がどんどん迫っていたので、800文字以上書いているか不安を感じながら、午後6時前に納品して結果を待つことにしました。

3.報酬支払拒否という結果と暴言のダブルパンチ

納品を終えると、クライアントが記事の検品を行います。この検品作業はクライアントによって、1、2日後だったりすることもあるのですが、「大阪の春に行きたいデートスポット」の募集を行ったクライアントは30分後にメッセージをくれました。

しかし、結果は不採用。それだけでも落ち込みますが、さらに暴言まで添えられていました。

「よくも応募してきたわね」

「この情報はいらない」

「テストライティングマニュアルを見ていないの?」

テストライティングマニュアルなんて知らんがな( ゚Д゚)

そんなの頂いてないですよと告げると、今度は、渡したはずだと言い始め、自分が間違うはずがないという始末。さらには、

不採用でも報酬を支払うと募集要項に書かれていたのに、「あなたには支払う

お金はない」と報酬支払いを拒否。

募集要項には、採用不採用の可否は問わずテストライティングの報酬は800円という募集で、テストでのマニュアルの事は一切記載なしだったため、クラウドワークスの運営事務局に問い合わせをすることにしました。

4.募集要項詐欺にご注意を!

作業内容や報酬が、募集要項と違うクライアンとがいるというのは、クラウドワークスでライティング業務をするようになってからだんだんと分かってきました。

「不採用になった場合でも原稿料のお支払いをします」と書いてあれば、当然そのルールが守られるだろうとワーカー側は思っていても、クライアントはそうでない人もいます。

タスク案件と違って、クラウドワークスを通し契約をそのクライアントと行っているので支払い拒否は契約不履行になりかねませんが、このように支払い拒否をするクライアントは一定数います。

また、報酬拒否の仕方もこれ以外に、契約の強制終了を行ったり、検収で止めたりするという方法があります。これは、クラウドワークスでは、クライアントが先に仮払いを行っており、ワーカーが納品後に報酬が支払われるため、記事の納品と報酬が引き換えのような形になるのですが、それを回避してしまうのです。

 今回のトラブルは、テストライティング用マニュアルがあるにも関わらずそれを忘れていて、私にそれを指摘され支払わないことにしたのか、それとも最初から記事だけ書かせておいてテストライティング用マニュアルを読んでいないから不採用とし、記事を無断使用したかったのかはわかりません。

5.このクライアント怪しいなと思ったら

クラウドワークスのクライアントは、募集要項詐欺をするクライアントばかりではなく良心的なクライアントもいます。しかし、悪質なクライアントは、初心者在宅ワーカーが想像する以上に多いということを肝に銘じておきましょう。プロジェクト案件、タスク案件問わず、募集要項を見て疑問に思うことは、応募前でもメッセージ機能を使って質問してみましょう。

☆良いクライアント・悪いクライアントの見分け方

質問をし、即日、もしくは翌日に回答が返ってきたクライアントは、応募しても大抵問題ありません。不採用になったとしても納得のいく回答を添えたうえで評価してくれます。

しかし、質問に対して返事をしてくれないクライアントもいます。そのようなクライアントが募集している案件は応募を見送った方がいいでしょう。

また、クライアントの評価を見ることもできるので、そのクライアントが過去にワーカーからどのような評価をされているのか見てみましょう。クラウドワークスでは、一つのプロジェクト案件が終了すると、ワーカーとクライアントはお互いの評価(☆5つが最高評価)をし、コメントを残すことができます。

ワーカーからの評価コメントで、そのクライアントがいいクライアントなのか悪いクライアントなのか分かります。悪い評価が多い場合、応募を差し控えた方が無難です。

しかし、まれにワーカーさんの中では、ひどい評価を付けられたにも関わらず、

6.私がこのトラブルで学んだこと

募集要項と作業内容、報酬が違っていたので運営事務局に問い合わせをしました。翌日に連絡があり、クライアントに対して、厳重注意と再度このようなことをすればアカウント凍結することを伝え、早急に報酬を支払うようにと指示したとの連絡がメールでありました。

しかし、運営事務局側の連絡2日後になっても支払いがありません!再度、運営事務局に連絡を入れると同時にクライアントにもメールを入れました。そのあと、ようやく支払いが行われました。しかし、クラウドワークス運営局がこのクライアントに、その後のどのような対応をしたのかは教えてくれませんでした。

初めてのプロジェクト案件で、たくさんの勉強をさせてもらった出来事です。

※運営事務局に問い合わせをする場合は、必ず該当案件名とクライアント名と該当案件のURLとトラブルの詳細な情報を記載しましょう。

在宅ワークが気になる方はこちらをどうぞ → 在宅ワークからシステム開発まで!色々な仕事が発注できるクラウドソーシングの【クラウドワークス】

クラウドソーシングトラブルその2 ストーカー化

 クラウドソーシングの仕事に慣れてくると、初心者だとできる仕事が限られているので、複数登録しないとまとまった額にならない場合がほとんどです。クラウドソーシングサイトは、サイトごとに様々な機能があり、Aというサイトにはある機能がB社にはない場合もあります。

今回は、とある機能がなくて困った(というより恐怖)の体験を紹介します。

ほとんどのクラウドソーシングサイトには、ブロック機能というものがついています。これは、特定のクライアントからのメッセージの受信やそのクライアントの案件が見えなくなるという機能です。しかし、一部のクラウドソーシングサイトには、このブロック機能がないというところもあります。

私はとあるクラウドソーシングサイトで仕事をし、ブロック機能がなかったために、ものすごい恐怖体験をしてしまいました。

1: 新しいクラウドソーシングサイトに登録

稼ぐには複数登録が常識のクラウドソーシング。あと数万、毎月余裕があればと思い新たなクラウドソーシングサイトにも登録をしてみました。登録後、以前のクラウドソーシングサイトとは画面操作が違ったので戸惑いましたが、案件も豊富で、前のクラウドソーシングサイトでは見たこともない案件もたくさんあり期待もありました。

2:今思えば、「やっちまった( ;∀;)」と思う私の行為 

まだクラウドワーカーになって間がなかったので、提示されている案件に疑問や不安を感じず、報酬の高さや興味のある案件ばかり探していました。探していると、報酬1000円、文字数は、800文字以上というものがありました。この文字数で、1000円というのは専門的案件でもない限りなかなかありません。募集内容は「あなたが大人から始めた習い事の体験談」というものでした。

ただし、応募前に「記事の重複を避けるために、あなたが書きたい習い事をメッセージでご連絡下さい」という記載があり、20歳後半からしばらくしていたクラシックバレエのことを執筆したいと連絡しました。すると、メッセージを送って約30分後に「クラシックバレエについての記事をお願いします」と連絡がありました。

今思えば、私、やっちまったな( ;∀;)と思うのですが、全くクライアントのことを調べずに応募していました。

3:契約と仮払い無事終了。そしてなぜか、クライアントの態度豹変

仮払いが終わってから、仕事内容詳細が記されたメールが来ました。しかし、募集要項では「体験談」と書いていたはずなのに、メールの指示内容は「バレエの優雅さと美しさを強調する記事」でした。

私は、レッスン中に怪我をした事があり、その事を書いてもいいかと質問をメッセージで聞いてみると、

「絶対マイナス面な事は書かないで!怖がるでしょ!やめてちょうだい!ヽ(`Д´)ノ」

と 返事。 短くまとめていますが、実際は物凄くヒステリックな返答でした。この返答の時点ですぐに契約途中終了を申し出ればよかったのですが、我慢して指示通りにWord形式で執筆し納品しました。

4:恐怖体験の始まり始まり。10分ごとに罵詈雑言のメール

納品すると、クライアントが検収に入ったのが確認できたので家事をしようとすると、スマホのメール着信音が鳴り響きました。相手は、先ほどのクライアントです。クライアントから連絡があれば、メール連絡が入るシステムはどこのクラウドソーシングサイトでも導入されてて、このサイトでもこのようにメッセージが入ったことが分かるのですが、メールに書かれていた内容は、

「ちょっといい加減にしなさいよ!」

何をだよ?( ゚Д゚)

詳細はサイトで確認するしかありませんでした。恐る恐るサイトにログインして、メッセージを確認すると、

「ちょっといい加減にしなさいよ!あなたの体験談はいらないって書いたはずよ!

どうしていう事聞かないの!バカじゃないの!」

と暴言。

私は、「すぐに書き直しをして、お送りしますのでお待ちいただけますか?」と返答しました。しかし、書き直しをしている間も10分おきにメッセージががいります。それも内容は暴言ばかり。そして最後には、「訴えるぞ!」と脅迫まで!

10分おきにスマホのメール着信音が 鳴るので、何事かと家族もビックリ。

5:前職の経験を生かして暴言ストップ

 10分置きだっただったメッセージでの暴言は、5分置きになりました。

「なに、このクライアント。おかしい」

そう思いながら書き直しを行い、再度納品をしました。クライアントが検収に入ったにおでメッセージ暴言は止まりました。そして約15分後に検収完了になり、報酬支払いが行われました。

私は疲れ果ててしまって、このクライアントとはブロックしようとしたのですが、どの

画面にもブロックのボタンや操作画面がありません。ブロック機能を探していると、またクライアントからメッセージが( ;∀;)

かなり長い説教が書かれていました。

「うわ、これはやばい」

そう思いました。

私は、以前、クレーム対応部署にいたことがあり、クレーマーの手口や対応策はわかっています。クレーマーは相手の落ち度を執拗についてきて、反論しようものなら、もっと執拗になります。その対応は、もう向こうが反撃をしてこないような隙のないお詫びメッセージを2000文字以上、そして3回書いて送る事で、落ち着いてもらっていました。もうこれ以上はメッセージ送信を控えて欲しいという文面も必ず添えていました。

このクライアントも、謝り倒すさないと許さないタイプだろうと判断して、この方法を取りました。するとピタッと暴言メッセージは止まりました。このクライアントからの最後のメッセージは

「報酬支払ったし、もう文句言わないで」

いや、文句を言ったのは、あなただから( `ー´)ノ

私はこの件で、ブロック機能がないことに疑問を持ち、また、脅迫&暴言のことも報告ということで、運営事務局に問い合わせをすることにしました。

6:ブロック機能に消極的なサイトの言い分

今回のケースは、採用後のやりとりで話がかみ合わない時点で早く契約途中終了

をしていれば、ストーカーのような嫌がらせはなかったはず。今、思えば私の予測不足です。

ただ、この時は在宅ライターとなって日が浅かったのでこのようなストーカー的なクライアントがいることにショックを受けていました。

運営事務局にブロック機能がなぜないのかと質問したところ返答は、

「クライアント様やワーカーからの要望で現在は機能をつけていません」

ブロック機能をつけることは簡単で、問題のあるクライアントとの接触を断つにはいいかもしれない。しかし、簡単にブロックするのではなく、じっくり話し合いをするべきというお考えの方もいるとのことです。

ブロック機能は、迷惑クライアントに対する自衛できる手段でもありますが、その後、回心しいいクライアントに成長している可能性もあるので、一概にブロック機能は絶対必要と言い切れないかもしれません。

また、クラウドソーシングサイトのブロック機能の有無は登録してみないとわからないところがあるので、登録したらまずブロック機能があるかどうか見ておくのは必要かもしれません。私のようにいざという時に困りますからね(;・∀・)

運営事務局に、今回のことを踏まえ、ブロック機能を付ける予定はないのかという問い合わせをしましたが、「協議しましたが、現在のところは、ブロック機能は付ける予定はございません。今後の検討課題としてさせて頂きます」という返事でした。

7:回避策は、クライアントの評価確認と質問への返答

仕事前の募集要項の確認と疑問点の質問は鉄則ということを私は今回のトラブルで学びました。また、地雷クライアントに当たらないためにもクライアント評価確認も重要な手段です。なるべく直近の評価の日付を見ておきましょう。

今回のクライアントは、かなり昔に案件を3回出してワーカーと全て揉めていることがわかりました。

ブロック機能のないクラウドソーシング社での案件に取り組むのであれば、少し厳しい目でのクライアントの評価を吟味、募集要項の不明な点を質問をした時の返答内容で話を進め、矛盾点があるならば、作業を行わないとマイルールを作っておくのも回避策です。

8:私が今回のトラブルで学んだこと

このやりとりを機会に、回避策にもなりますが、仕事管理手帳をきっちりつけるようになりました。着手した仕事や問い合わせした案件などを記録するようにしています。怪しい案件やクライアントも全て控えています。このクライアントもまた案件を出すのか見ていましたが、今回の件ですぐに姿を消していました。

在宅ワークが気になる方はこちらをどうぞ → 在宅ワークからシステム開発まで!色々な仕事が発注できるクラウドソーシングの【クラウドワークス】  

クラウドソーシングトラブルその3 神対応

募集要項には、字数や報酬額、記事内容とともにクライアントからの注意事項や禁止事項が書かれています。注意や禁止事項とされていることをしてしまうと、プロジェクト形式であれば、契約の打ち切りや書き直し、タスク形式なら「不承認」ということになります。クライアントが募集要項に記載している注意事項や禁止事項とされていることをしてしまうと、プロジェクト形式であれば最悪途中打ちきり。タスク形式だと「不承認」となりどちらも報酬はありません。

注意事項や禁止事項を守っているのにも関わらず非承認となった場合、承認となった場合、クラウドワークスではメッセージ機能を使って確認することができます。

今回は、タスク形式で先に私が注意事項のものを書いてしまい、すぐにお詫びしたら、意外な良いことがあったことを紹介します。これは、あくまでもレアなケースです。

1: 注意事項を勘違いをしてライティング

タスク形式の仕事を探していて、報酬が300円というお仕事を発見しました。他の案件よりもかなり高いです。

「普段着ている洋服のブランドを教えて下さい」という案件で、なぜ好きなのか、どのぐらいの価格帯か、お店の雰囲気、おススメのコーディネイト、という構成で、合計800文字以上という案件でした。

何軒か好きなブランドがあったので書いたのですが、注意事項に「このブランドについての執筆は不承諾とします」と書いてあったのを見逃していました。

納品してからすぐに気づき、メッセージでお詫びと、他のブランドを書かせてもらえないかと提案を書いて送りました。

2:クライアントの予想外の神対応

お詫びのメッセージと別の洋服ブランドの執筆の提案のメールを送って1時間ぐらい待ちました。

するとクライアントからこんな返信がありました。

・「禁止ブランドを書いてしまいすみませんでした」と謝ってきたワーカーは初めてです。原稿は読ませてもらいましたがとても丁寧に書かれていました。

・禁止ブランドろしているがよい服と分かった。しかし、建前上不承認せざるを得ないです。募集要項の約束事上、一度不承認とします。

・しかし、採用したいと思っているので別枠で応募しなおしてくだい。

・また、提案のあった洋服ブランドについては執筆OKです。

という返事でした。

急いで再度納品し、もう一つのブランドについても、大至急で執筆しました。15分後に連絡があり、2件とも「承認」ということになりました。

3:これは本当にレアなケース。良心的なクライアントの対応力のおかげ。

今回の場合は、買いてはいけないブランド指定がありながらも、確認ミスで書いてしまったのですから、当然非承認ということになります。

しかし、このクライアントは、私が先にお詫びのメッセージで連絡を入れ、すぐに該当原稿をチェックして、問い合わせををしたりリサーチをして、そのブランドの実情を

知ってくださったので、禁止ブランドから外すという判断をしてくれました。実はファッション系のライターをもともとされていたということで、すぐに「これって取り上げたら面白いかも」と判断されたということでした。

これが、何もファッションに敏感でない記事だけを求める厳格なクライアントなら、即刻不承認になっていたでしょう。

4:禁止事項と注意事項は絶対厳守

この場合はあくまでもクライアントの温情があってのこと。禁止事項と注意事項は絶対に守らないといけません。今回の事例は、すぐに気が付いてお詫びを入れたことや、いろんな条件が重なったので、救われただけです。本来は不承諾になります。

特にタスク形式は一発勝負の世界ですから、禁止事項と注意事項はしっかり読んで作業をしないと、せっかくかいたにに即不承認にされてしまうことがほとんどです。

タスク形式・プロジェクト形式の両方にいえることは、やはり

・コピペは絶対しない!

・自動生成ツール(あるキーワードを入れると記事を作ってくれるツール)は、

 絶対使わない

です。コピペ率については、最近どの案件においても厳しく言われていて、あるクラウドソーシングサイトのツールでは、かなりの精度でコピペ率が出てきます。クライアントが中身を吟味しますから、コピペ率何%以上は不承認と募集要項の注意事項に書いているクライアントもいます。記事の全てをよそのサイトから取ってきて貼り付ける行為は、著作権侵害の罪になります。クライアントが運営局に報告してアカウント停止にもなりかねませんので、絶対に止めてください。

5:私がこのトラブルで学んだこと

この案件終了後、スカウトといって直接指名のお仕事を頂く機会が増え、ファッション系の案件を執筆させてもらいました。もともとネイルアートを個人で楽しんでいたことや、ティーンズファッションを年下の子から教えてもらう機会もあったことから、楽しんで記事を書くことができました。

私の不注意でありながらも、温情のある対応で承認頂き、その後も指名頂けたということは、とてもありがたいことです。

この件で、注意事項や禁止事項を念入りにチェックする癖が身に着きました。今でもとてもありがたいと思えるクライアントです。 

在宅ワークが気になる方はこちらをどうぞ → 在宅ワークからシステム開発まで!色々な仕事が発注できるクラウドソーシングの【クラウドワークス】  

クラウドソーシングトラブルその4 売買サイトへの不正使用疑惑

クライアントの中には、記事を不正使用する人間もいます。募集した記事を非承認不払いにし、無断で自分のブログに掲載したりします。しかし、これはまだ可愛い方。もっと悪質な手口もあります。今回は私が直面した記事の不正使用疑惑案件を紹介しします。

1:募集要項と全く話が違った着物案件

 クラウドソーシングサイトでは着物関係のタスク記事が多いのです。

「着物買い取り業者を利用された方の体験談」

「七五三の着物に関すること」

「結婚式の着物について」

という案件は多くあります。

私は着物を買い取り業者に買い取ってもらった経験あり、その体験談を書いたことがあります。

今回、クラウドソーシングサイトで見つけたタスク形式の案件は「あなたの着物。自慢しませんか?」というものでした。募集要項をじっくり読んでみたのですが、

「どんな着物でも構いません。普段お着物生活をされている方大歓迎!着物自慢をしてください」

と書いてあります。写真1枚以上の添付が必須で、報酬は200円、800文字以上という内容でした。私はたまに、着物を着ることがあり、着付け学校に通っていたので、有名作家系や希少価値の着物は購入、保有しています。また、個人的に購入したものも多数あり気に入っている着物を紹介しようと、作業画面を開けました。

2:作業画面を開けてみてびっくり。そっと画面を閉じる

 作業画面を開けて、案件にとりかかりました。タスク案件は、文字数800文字とあっても、自由に執筆するものと、アンケートに答えながら執筆する形があります。今回の案件は後者で

着物の種類を教えてください。

有名作家のものですか?

大島などの希少価値ものですか?

価格を教えてください。

保存状況を教えてください。

とアンケートに書かれています。

普段着ている着物でもOKと募集要項に書いていたのに、作業を開始してみると全然内容が違います。(余談ですが、タスク案件は、「5分で終了!」・「簡単なアンケートに答えるだけ」などと書かれていても、込み入った質問が5つも6つもあり軽く20分はかかってしまうものもあります。この着物案件もそれにちかいです)

私はこの案件に取り掛かりかけて思いました。

「この質問内容、売買や買い取りとそっくり。紹介程度でなぜ保存状態を書かないといけないの?」

すぐに問い合わせをしてみました。最近、着物ブームで着物大好きな女の子はアンティーク着物を着て、アレンジをして楽しんでいます。しかし、SNSで今日のコーディネイト自慢をするにしても、値段などは書きません。また、着物に精通している方でも所有着物については、ブログで紹介することはあっても有名作家のものだとか希少価値だとかなど書くことはありません。

3:クライアントに問い合わせしたら、暴言の返信が

メッセージ機能でクライアントに下記の質問内容を書いて送信しました。

・募集要項と作業画面での着物に対する執筆内容が違う

・なぜ高級着物の事や、値段や保存状態の事を書かなければいけないのか

以上のことをメッセージに書いて回答を待ちました。

すると、30分後に返答がありました。

「知りたい人はいるじゃないですか?それよりも、こんな案件で作業するあなたが

馬鹿じゃないですか?」

こんな案件ってお前が出したんだろうがっ( `ー´)ノ

という失礼な返答。

「保存状態を聞いてくるというのは、売買サイトへ不正掲載しようとしているのではないですか?私は着付けの講師資格と和裁士免状を持っていますのでわかります」

と返信しました。

クライアントの情報確認をしてみると、ワーカーで登録して間もないITエンジニアでした。クライアントとしての評価も1件のみでひどい評価でした。

4:クライアントの知識に不安を感じたら、撤退が無難

 今回の一件で、最近の着物の世界に詳しい人に聞いてみました。

「自分の着物自慢なら、高級なものネット上では公開はしない。普段着程度の着物自慢なら、小紋ぐらいだけど、高級物の指定や値段や保存状態を聞いてくるあたりを聞くと、悪用されるじゃないかな?」

やっぱり( ;∀;)

そのまま作業を続けていたら、私の着物写真や情報を何に使うつもりだったのか。

結局はクライアントの記事使用の真意は分からずじまいですが、他に「その道のプロ」しか書けない案件で不審な点があれば、書かないのが一番です。

クラウドソーシングのクライアントは、企業だけでなく、普通のサラリーマンやOLだったりします。アクセス集めだけのために記事を募集し、不正利用する人もいるのがクラウドソーシング界の現実です。

今回は、専門知識が少し必要なタスク案件でした。作業画面と募集要項で内容が違うと場合、すぐに作業を中止しましょう。タスク形式の案件で、途中で作業をやめても、実積には影響は出ません。無理に作業をして、後日、何らかの形で悪用される方が、嫌な気持ちになります。

5:私がこのトラブルで学んだこと

 売買サイトへの不正使用疑惑のあるクライアントのその後を確認したところ、私が作業をしようとした案件は、即日募集終了していました。その翌日に、作業報酬が2パターン(100円と300円)で同じ内容での記事募集をあげたようですが、どちらも即日募集終了しています。作業者は全ての案件で1人もいませんでした。他のワーカーもこのクライアントには不信さを感じていたのかもしれません。

文章や写真など気軽に納品できてちょっとした収入になるクラウドソーシングサイト。しかし、クライアントをきちんと選ばないと自分の文章や写真が悪用され、関係ない人に二次被害が出る可能性だってあります。今回の着物売買サイトへの不正使用疑惑のクライアントはもしかしたら、私の着物をさも自分の売買サイトで所有しているように見せかけて、他のボロ着物の値段や価値も上にみせようとしていたのかもしれません。もしくは、写真は高級着物なのに、お客様の手元に届くのは価値のない似たような着物という詐欺行為を働こうとしたのかもしれません。私の想像の粋を出ませんが、自分の記事は良いことに使って貰いたいものです。そのためには、作業を開始する前にしっかりとクライアントを吟味するクセを付けましょう。

在宅ワークが気になる方はこちらをどうぞ → 在宅ワークからシステム開発まで!色々な仕事が発注できるクラウドソーシングの【クラウドワークス】  

クラウドソーシングトラブルその5 魅惑の直接契約 

クラウドソーシングサイトのよさは匿名性。本名も住所も電話番号の開示もクライアントにはいりません。報酬もクラウドソーシングサイトを経由して入ってくるので口座情報の開示もいりません。

クライアントと直接契約をしないことで、さまざまなトラブルを避けることができるのですが、クライアントからの直接契約の依頼は後をたちません。今回は、直接契約を断ったが為に、報酬支払いを拒否されて困った話を

紹介します。

1.直接契約を断ると豹変するクライアント

タスク形式の仕事ではなかなかまとまった報酬に繋がらず、なにかよいプロジェクト形式の仕事がないだろうかとせっせと探していたところ、「ペットに関する記事執筆。初心者歓迎!」という記事を見つけました。1記事600円で800文字以上、週に最低3記事執筆できる人というのが条件です。この案件はテストライティングはありませんでした。我が家には小動物がいたのでメッセージで聞いてみると反応が早く、丁寧な説明でマニュアルも事前に送ってくれたので、このクライアントは大丈夫だろうと判断し応募してみると即日採用になりました。

型式は、プロジェクト案件にしては珍しく相談しながら決めるというものでした。こういう記事だと自由度が高いので書きやすいのです。

2:関係良好!でも、クライアントからある提案で関係崩壊

 契約して3か月後が過ぎました。納品数も増え、ずっとこんな感じでいけばいいなと思っていたら。クライアントから提案がありました。

「システム利用料を差し引かれるのは可哀想なので、直接契約をしませんか?」

そのメッセージをもらった時は、あまり「直接契約」という意味がわかりませんでした。そこで、クラウドソーシングサイトの利用規約を読んでみると「直接契約はトラブルの原因となりますので禁止です。直接契約を事務局が知った場合は処分の対象となります」と書かれていました。

対応のいいクライアントではありますが、禁止事項を提示に不信感が出てきて、1日考えてからメッセージにて「ご厚意は嬉しいのですが、こちらの会社では直接契約は禁止対象と利用規約に書かれていたので、このままのプロジェクト形式でお仕事をさせてください。」と直接契約をお断りしました。

すると、

「え!?何様?いい話を出したのに!失礼じゃないですか!」

という返事。その日に納品した6記事が検収中でストップし、嫌がらせが始まりました。実は、緊急連絡用ということで、クライアントがGmailアドレスを教えていてくれていて、一度だけ、このアドレス宛に連絡を取ったことがあったのです。

3:メッセージ機能を使わずGmailアドレスで嫌がらせ攻撃が始まる!

 クライアントは、私が直接契約を断ったことが気に喰わなかったようで、しつこくGmailの方で連絡をしてきて無理やり直接契約をしようと迫ってきました。なぜGmailの方でメールを送るかというと、クラウドソーシングサイトのメッセージ機能を使うと直接契約を結ぼうと誘ったことが運営事務局に見つかってしまうのです。私から運営事務局への通報も可能で、「しかるべき処分」、つまりアカウント停止になってしまう可能性があるのです。

「契約しないとある掲示板であなたのことを言いふらす」

はあ( ゚Д゚)

もうこうなれば、運営事務局行きです。「直接契約は禁止なのに、断ったら、納品した6記事が検収中で支払ってくれない。Gmailのアドレスを聞いていたで、一度やり取りをしたことがあるけれども、断った逆恨みからかGmailの私のアドレスに脅迫じみたメールを送ってきます。どのように対応していいかわかりません」と相談しました。

4:アドレス交換が裏目となり自己解決する羽目に 

翌日、運営事務局から返事がきました。

・該当クライアントに対しては、運営事務局から警告をして、やりとりの監視をします。

・運営事務局からも支払いを早急にするように督促をします。

そして、ここからが問題でした。

・双方のメッセージのやりとりを見ました。緊急連絡用のGmailアドレスをクライアントがあなたに教えているようなので、あなたからもメッセージやGmailアドレス宛に支払の督促をしてください。

仕方なく、クライアントのGmailアドレス宛とクラウドソーシングサイトのメッセージ機能の併用で

「すみませんが、納品した6記事分の報酬支払いをしていただけないでしょうか?」

と連絡を入れると、

「あなたのせいで会社から監視されることになったじゃないの!メッセージ機能使うのは卑怯!最低!やめて!」

さらには、絶対に報酬は支払わないと言い出す始末。

5:もうこれは奥の手を使うしかない 

クライアントに何回も連絡をするうちに、相手は逆上しどうにもできなくなりました。再度運営事務局に相談しました。返答は、「仮払いをしてもらっているので、こちらから強制的にお支払いもできますが、もう一度ユーザー様の方から督促をして頂けますか?応じない場合は、検討後対応いたします。」という回答でした。

「仮払い制度」とは、クライアントがワーカーと仕事を進める前に、事前に報酬を前払いしておく制度です。納品が完了すると、この仮払いが報酬となりクライアントが支払いボタンを押します。しかし、納品後、特殊な事情(クライアントと音信普通など)で支払いがない場合に仮払いのお金を、クライアントではなくクラウドソーシングサイトが代わりに支払ってくれます。

しかし、できれば穏便に終わらせたかったため、

「もうこれ以上無益なやり取りはクライアント様の立場を悪くしてしまいますし、当方の言い分もご理解頂ければと思います」

とメールとメッセージを送信しました。

すると、すぐに検収完了になり報酬が支払われました。そして、「これでもうお仕事は打ち切りにしますね」というメッセージが5分後に送られ、評価画面となりました。お互い高い評価のつけあいで完了しました。

運営事務局からのアドバイスで、ブロックをして、連絡を断つために、そのGmailアドレスは放棄しました。

6:直接契約規定はクラウドソーシングサイトでばらつきあり

 基本としては、クラウドソーシングの仕事は 仕事の出会いの場を提供するのが「業務委託」業です。あくまでもビジネスなので、報酬の一部から「システム手数料」を徴収する事で運営を維持している部分はあります。トラブル回避意外に直接契約が禁止の理由の1つでしょう。

日本でクラウドソーシングが注目されたのはつい最近です。一部の会社では規定の中に、ある条件を満たせば、直接契約はOKとしているところがあり、また直接契約自体を最初から認めている会社も存在します。

直接契約に関する禁止事項に統一性がない点は、今の日本の労働関係の法律では追いついていない面もあるので、解釈によってはグレーな規約とも考えられます。

直接契約は禁止を知っていながら、ワーカーでも応じる方もいます。直接契約を結ぶクライアントやワーカーに共通して言えることは、クラウドソーシング社に取られてしまう「システム手数料」が大きいのです。報酬から引かれるシステム手数料がいやで直接契約を結ぶワーカーもいれば、また逆にトラブルが嫌で直接契約に応じないワーカーもいます。

システム手数料を引かれることは辛い点ですが、プロジェクト式で、もしクライアントが逃げたとか、トラブルを起こしたという時に、クラウドソーシングサイトなら営事務局が動いてくれます。考え方の違いで直接契約に応じないワーカーと応じるワーカーに分かれるのだと考えられます。

7:直接契約でトラブったら、すぐに運営事務局に相談を!

クライアントと仕事の契約が間もない時や「君の才能は素晴らしいから是非直接契約を

結びたい」「システム手数料取られるのっていやでしょ?」などなど、いろんな話で

ワーカーと直接契約を結びたいというクライアントの裏事情はやはり「システム手数料」が絡んでいるようです。まだクラウドソーシングという仕事に慣れない初心者ワーカーさんは安易に話に載らないのが無難です。「大変申し訳ないのですが、まだまだ未熟者ですので、ご遠慮させてください」と丁重にお断りしておきましょう

もし断ってから嫌がらせを受けたり、現在進めている仕事の支払いを止められたり、いきなりの契約終了解除をされたりしたら、クライアント側の勝手事情ですので、すぐに運営事務局に相談しましょう。しつこく迫るのなら、ブロック機能の利用や通報もご自身を守ることになります。

8:私がこのトラブルで学んだこと

後日、別のクライアントからプロジェクト形式の仕事をお願いされる形になり、契約すると一ヶ月目なのに、「あなたの手元に残るお金が少なくなるのは可哀想なので、直接契約をしたい」という申し出がありました。しかし、前回の教訓を生かし「まだ契約して間がない自分にはもったいないお話ですが、直接契約は禁止という利用規約がございますので、」と丁寧にかつ丁重にお断りをしました。その方は、あっさりとこちら側の申し出を聞いてくれて、話はなくなりました。

しかし、最初に登場したクライアントは、別の方にも直接契約を持ちかけていた為に、アカウント凍結を受けたという連絡を運営事務局から受けました。普通は、どういう対応をしたという連絡は運営事務局からはないのですが、よほどひどかったのか、私にも安心してもらうようにという配慮だったようです。

直接契約をというのは、システム利用料が取られず報酬も増えるといういいお話ですが、慣れない時に、直接契約を結ぶと、トラブル時に自己解決は難しい場合もあります。クラウドワーカーを続けていくと多くの人が通る道かと思うので私のトラブル体験を是非参考にしてください。

在宅ワークが気になる方はこちらをどうぞ → 在宅ワークからシステム開発まで!色々な仕事が発注できるクラウドソーシングの【クラウドワークス】

クラウドワークストラブルその6 無断使用

タスク形式の仕事は、短文やアンケートなど簡単なもの報酬金額が低いものからかなりの知識が必要な高額報酬の案件もあります。規定文字数や、使う言葉など決まりに沿っていれば、余程のことがない限り承認になります。

しかし、中には全ての規定に沿って書いているのに、非承認にされてしまうこともあります。非承認の理由を開示せずさらには非承認にした原稿をクライアントが不正使用するということがあります。

非承認の記事の著作権はワーカーのものです。私はこの不正使用被害にあったことがあり、対応を運営事務局にお願いし解決してもらった経緯があります。では、実際どのような手順で利用されたのかを紹介します。

1:わざと記事を非承認にして著作権侵害の迷惑クライアント

 クラウドソーシングの仕事を始めて、半年。タスク形式でも、少し報酬金額が高い案件もチャレンジしたいという欲が出てきて、案件を探していると「主婦や初心者でもOK!あなたの得意料理やお菓子作りのレシピを教えて下さい」という案件を見つけました。レシピものにしては、1000文字以上と文字数はやや高め。でも報酬額は300円と高いということで作業を開始しました。納品したのはバナナケーキのレシピです。

2: 非承認に納得できず問い合わせ、すると、日本語が通じない

 自分オリジナルレシピで、家族にも好評なバナナケーキでしたから、当然承認になると思っていました。翌日、「非承認」の結果に驚きとショック!何がいけなかったのか、データを打ち出して読み直しましたが、募集事項や注意事項に十分沿っていましたし、念の為に、コピペチェッカーや、文字数カウンターで、チェックを行いましたが、問題なしでした。

納得がいかなかったので、クライアントに「なぜ自分が納めた記事が非承認になったのか理由を教えて下さい」とメッセージを入れました。

2日後にようやく返答がきたのですが、

「納品頂いた記事は拝見し、チェックを入れましたが、記事にリズム感がないなど

掲載できない内容でしたので、非承認としました。ご了承下さい」というもの。

レシピ記事に、リズム感ってなんだよ(;・∀・)

3:ネットで見た記事は非承認にされた例のあの……

そのクライアントのことは諦めて他の案件に励んでいた私。ある日、料理のレシピを忘れてしまったことがあり、調べていたら、あるサイトで、私が書いて非承認になった記事に似てると思われる記事を発見。

嫌な予感がしたので、保存してあった記事と照合してみると全く内容は同じ!しかも、添えた覚えのない写真まで添えられていました

すぐに、クラウドソーシングサイトの自分のページを開け、該当クライアントに問い合わせをしようとしたら、メッセージ欄がなくなっていました。ブロックをかけて問い合わせを拒否するようにしていることがわかりました。

報酬も払わず黙って記事を使われたので、すぐに運営事務局に自分の非承認記事が使われていることと、問い合わせを拒否していることを連絡しました。連絡の際には、掲載サイトのURLと私の元データと案件名とクライアント名をしっかり書きました。

4:非承認記事を無断利用することは著作権の二次利用

 納品した承認が下りたものは全てクライアント側に譲渡するというのが利用規約には書かれています。しかし非承認とした記事の著作権は譲渡されず、ライティングならば、執筆者に著作権は戻ります。利用規約で著作権に関する譲渡の条件が記載されていて、その規約を破れば、当然クライアント側は、「著作権侵害及び二次利用」としたことになします。

本当は承認記事だったのに、不承認にするのは、「報酬金額で、いい記事をただ取りする」という卑怯なやり方で当初からワーカーへの支払いはするつもりはなかったのでしょう。

今回のケースは、たまたまネットサーフィンをしていて、見つけて、書いた記事も保管していたので、すぐに運営事務局に通報して対応してもらえました。タスク形式だとどうしても、証拠保全としてデータを取っておくという考えまできません。しかし、長文の案件や、時間がかかる案件は必ず保存しておきましょう。こういうときに証拠として役立ちます。

5:私がこのトラブルで学んだこと

運営事務局に資料も添付して通報後、3日後に改めて運営事務局から連絡がありました。「提出された資料を照合し、該当クライアントに確認しましたところ、ワーカー様の作品を不承認にした上で、無断利用をしたことを認めましたので、当社の利用規約に基づき、サイトからの記事削除命令を行い、該当クライアントについては、アカウント永久凍結処分と同時に報酬支払いも行いました。報酬支払いにつきましては、早急に行いますので、今しばらくお待ちください」との返答でした。5分後に報酬支払いの連絡があり、自分の報酬支払いの確認画面に反映されていました。

ちなみにアカウント永久凍結とは、どんなに細工をしても二度とその会社は利用できないということです。これは、ワーカーでも、法律に抵触することや利用規約に違反する行為が発覚すれば、同じ対応になることもありますので、ワーカー側も十分注意して下さい。

非承認記事が無断利用されるケースは、最近増えつつあります。長文案件や調べたりして時間のかかる案件は、クライアントの評価確認にしてから行うようにしましょう。酷いクライアントには悪い評価がついています。また、全然評価のないクライアントも注意しましょう。

記事を書いたら必ず保管しておき、非承認にされた記事は、少し時間がたってからインターネットでチェックをするといいでしょう。

在宅ワークが気になる方はこちらをどうぞ → 在宅ワークからシステム開発まで!色々な仕事が発注できるクラウドソーシングの【クラウドワークス】