お葬式は高額!東北某県のお葬式、○○○万円オーバー!

父が亡くなったのは今年の冬。まだ、60代初めでした。葬儀を出す家族として臨んだ初めての田舎のお葬式。驚きの額がかかったので、備忘録の意味も込めて記載します。f:id:mouralife:20170912092159j:plain

目次

葬儀家族の基本情報

亡くなった人:父(60代)

葬儀が行われた場所:東北某県のかなり田舎

宗教:曹洞宗

葬儀スタイル:自宅葬

お葬式は、自宅葬スタイルがまだまだ主流

私の実家は、東北某県のかなり田舎。車を10分ほど走らせないとコンビニさえありません。

もちろん、電気は通っているし、ネット環境も揃っています(都会より遅いですが)

しかし、風土は明治時代のまま。都会ではまずありえない自宅葬が主流です。

もちろん、葬儀会館のようなところもあるのですが、明治時代の葬儀スタイルを貫く古い家はまず使いません。

理由は、四十九日まで行事がありすぎて、その都度、葬儀会館を借りていられないから。

自宅なら会場費はかかりませんし、田舎なので無駄に広い家が多いので、人が自宅にきても何十人も収容可能なんです。

百箇日まで大きな行事が11回!

昔は葬式を出すと、家が傾くと言われたほど、葬式行事が何かと多いここ東北某県。昔よりだいぶ少なくなったと祖母が言っていましたが、それでも母の葬儀ノートを確認してみると、11回もありました。

私の実家のある東北某県は、曹洞宗が多く、この宗派のお葬式はお金がかかると言われています。そのため、葬儀にあまりお金のかからない一向宗や神道の家もちらほら。

では、11回の行事がどんなものかざっくり書いていきます。

1:入棺(都会でいう、通夜にあたるもの)

2:お葬式

3:一七日(ひとなのか)

4:二七日(ふたなのか)

5:補陀落(ふだらく)

6:仏送り

7:四七日(よなのか)

8:三十五日

9:六七日(むなのか)

10:四十九日

11:百箇日

親戚一同がこの11回の行事全てに参加するわけではなく、行事ごとに近親者のみになっていくのですが、行事は平日・週末関係ありませんので葬儀家族と近親者はその度に仕事を休んで行事に参加します。

私の実家のある東北某県は、昔は、ほとんど農家だったため、仕事を休んで葬式行事に参加するということも可能だったわけですが、今は企業勤めがほとんど。半休やら全休やらの有給を取ってもらって参加してもらっています。

田舎の企業なら「葬式だから」と理解があるので休みも取れますが、都会の企業の支店などは、「なんでこんなに休むんだ!」と訳が分からないと思います。

実際、この東北某県を離れて暮らしていた私でも、理解不能な行事の多さでした。

かかった額は? ~死亡から葬儀まで~

父が亡くなってから葬儀までかかった額を記していきます。

A月11日 死亡

葬儀会社を手配

遺体を自宅搬送

枕経を住職に上げてもらう(これは、まとめてお支払のため、このときは0円)

自宅周囲の除雪作業代。7万7千円。

12日

死亡届を役所に提出 火葬料 5000円

13日 

入棺

これは都会でいう通夜にあたるもの。自宅に安置されていた遺体を棺に納めます。

夕方より開始。参加者は、親戚30人。

入棺終了後、すし2皿、オードブル6皿で食事。3万8880円。

ジュースや手料理に使った材料費 12万円(※これは百箇日までの代金)

15日

お葬式 

住職へ40万円※1

(32万だったが、8万は心づけということでプラスして支払ったそう。戒名代などを含んだ額)

歎物(たんぶつ)

※2。歎物とは、仏の功徳を称え、大勢の僧侶がいっせいに節(ふし)をつけて仏名(ぶつみょう・仏様の名前)を唱えること。3人のお坊さんに頼んだので、3人×10万=30万円

※1 住職へ支払った40万円は、戒名に院号を付けてもらったためこの額。院号なしならもう少し額は下がるそう。

※2 歎物は、東北某県のこの地域でもやらない家がほとんど。

直会 

ホテルにて、食事。参加人数37人。お膳代1人1万円、引菓子1700円。

合計 64万5966円。

着付け代 女性四人分と着物レンタル2枚分含んで4万円。

葬儀屋に払った代金 祭壇、火葬会場での食事、引菓子などのお返し等全て含んで144万5千円。

死亡からお葬式終了までかかった総合計 303万1846円!

父が無くなってから、お葬式までたった4日。

それまでにかかった額が300万円オーバー。

もちろん、ご香典などをいただきますし、その場その場で清算するわけではないので現金が出たり入ったりするわけではないのですが、逆に目に見えない部分で、ここまでお金が動いているとは。ちょっとびっくりです。

かかった額は? ~お葬式以降、仏送りまで~

東北某県の曹洞宗の葬式では、七日ごとに住職が自宅にやってきてお経をあげてくれます。

この風習もなかなか大変。農家なら住職がくる時間帯に自宅にいることも可能ですが、四十九日まで6回休みを取らなければならないのですから会社員だとかなり厳しい。

しかも、時間指定は当然ながらできません。

なんとか、午前中にとお願いすることはできるそうですが、急な葬儀など入る場合もあるため、約束はできないそう。

 

A月17日

一七日(ひとなのか)住職に1万円

24日

二七日(ふたなのか)住職に1万円

30日

補陀落(ふだらく)※3

参加者、親戚30人。すし2皿、オードブル6皿で食事。3万8880円。

31日

仏送り(三十五日:みなのか)

寺にて法要、のち直会

住職に5万円

ホテルでの直会 参加者24人 33万6520円

※3 補陀落(ふだらく)とは?

西方に観音浄土補陀落があり、舟に30日分の食料を積み込み、そこを目指したというもの。平安時代から江戸時代にかけて行われ、熊野に補陀落渡海をする上人たちの出発点となる寺がある。

東北某県では、死者が日本各地にある寺を巡って浄土に行けるように歌を歌う儀式。ちなみに曹洞宗など宗派関係ないため、住職は参加しない。

補陀落は、昔は亡くなってから34日間毎晩、歌われたそう。現在は、三十四日目の夜のみの儀式。

お葬式以降仏送りまでかかった合計 39万5400円

これ以降が、ようやく後半戦です。行事多すぎ、お金出て行きすぎ!また、火葬や本葬に参加できなかった人が自宅に拝みにやってくるので、丸一日、来客のない日はありませんでした。30代の私でも慣れない儀式と人疲れでぐったりだったのですが、父を亡くした母、80代と高齢の祖母はどれだけ大変だったことでしょう。

だったら自宅葬などやめて、都会形式の式場を借りての通夜・本葬で済ませればいいという声が聞こえてきそうですが、ここは超ド田舎。1人暮らしの老人が亡くなって都会に住んでいる息子(娘)夫婦がそういう形を取ったり、事故などで不幸ななくなり方をした方の家族は自宅葬以外の形をとることもありますが、普通に亡くなった場合はそうはいきません。

高額な費用がかかる曹洞宗のお葬式は、近隣の住民や親せきが持ちつ持たれつで葬儀費用を出し合ってきました。また、住職や葬儀会社も高額な葬儀代で助かってきたところもあります。

しかし、生活スタイルがすっかり変わった現在は、みんながみんなの首を絞めあっている感じになっています。

おそらく、母の代まではこういう現実に即していない葬式が行われるでしょうが、私の代ではすっかりさびれていることでしょう。時間が経ってすたれていくのを待つしかないのが現状です。

かかった額は?   ~仏送り以降百箇日まで~

B月7日

四七日(よなのか)住職に1万円

14日

三十五日 住職に2万円 

※金額が倍なのは、この日が閻魔様の裁判を受ける日なためだそう。

21日

六七日(むなのか) 住職に1万円

28日

四十九日 住職に3万円

四十九日の法要は参加者10名ほど。自宅にて手料理で対応。

C月20日 

百箇日 納骨のため住職に5万円

百箇日の法要は参加者6名ほど。

ホテルへお膳注文。8000円×6名=4万8000円。

引き物 3500円×6名=2万1000円

引菓子 1000円×6名=6000円

仏送り以降百箇日までかかった額 19万5000円

以降かかるお金

・一回忌 住職へ5万円 会食 5万円ほど

・三回忌 住職へ5万円 会食 5万円ほど

死亡から百箇日までの合計は?

前半、中盤、後半と分けて記録してみましたが、結構かかっていますね。

死亡からお葬式終了までの合計 303万1846円

お葬式以降仏送りまでの合計 39万5400円

仏送り以降百箇日までの合計 19万5000円

総合計 362万2246円

ここに、

・忌明けハガキの切手代

・自宅葬のためお手伝いに来てくれた方へのお膳やお弁当代、スカーフなどのプレゼント代。

・遠方のため葬儀に来れず香典を送ってくれた親戚へのお返し代

・石油代(ファンヒーター5台で対応)

・電気代(冬季だったため暖房費月平均3万円ほど)

など40万円ほどかかっていました。

ということで、最終的な総合計は400万円オーバーとなりました。※香典代が300万ほどだったそうで、赤字額は100万円前後で済みました

備えあればの母でした

父は、65歳以前の死亡だと1000万円の保険金が下りるJAの終身共済保険に入ってきました。保険手続きは死亡の翌月に手続。1週間ほどで振込がありました。もっとかかると思ったのですが、かなり早かったです。

その他、父は病気死亡で100日ほど入院と手術をしていたので、入院1日1万円と手術費用で120万円ほどJAの医療共済保険から振り込まれました。

また、我が家は数年前まで父、母、祖母、祖父と4馬力で働いていたため預貯金もあり、母は厚生年金が月13万円でるそうなので暮らしていくには困りません。

唯一頭の痛い点は、無駄にでかくて古い自宅でしょうか。住宅ローンはありませんが、維持費がかかります。

亡くなった父曰く、古い家の我が家は、自宅の維持費から生活費、冠婚葬祭費も合わせると1日1万円。1年間で365万円かかるそう。

そんなにかるかしら?とこの家で二十年近く暮らした私は、葬儀前はピンときませんでしたが、

・どこに行くにも車なので車関連の費用(車本体、車検、ガソリン代)は必須

・冬季の暖房代が都会の数倍かかる

・庭があるため、造園費用が数年に一度かかる(毛虫の駆除や枝の剪定など)

・近所づきあい、親戚づきあいで、あげたり貰ったりの費用がかかる

・食糧費は都会とそんなに変わらない

・民間企業の給料はかなり安い

こんな感じで。

田舎は生活費がかからないから悠悠自適に暮らしていけるなんて、田舎暮らしの本に書いていますが、それは嘘

田舎に溶け込もうとすればするほど、めちゃくちゃお金がかかりそうです。夫サラリーマン、妻専業主婦などで子供がいる生活を田舎で送ろうとすればお金はたぶん

たまりません。ジリ貧です。

これで、稼ぎ頭が亡くなってしまったら、一家離散なんてことも!

やはり、しっかりとした保険に入っておくべきなのかなと改めて思いました。しかし終身保険は高い!同じ保険金額でも、定期保険と終身保険だと、倍以上保険料が違います。

定期は10年ごとに保険料が上がるし、終身は保険料が高いから入るのを躊躇してしまうという方には、オリックス生命ファインセーブという90歳定期保険がおすすめです。

 

死亡保障の例として

オリックス生命ファインセーブ

保障:90歳まで

保険金額2000万円 解約返戻金は0円

契約年齢 35歳 男性の場合

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平均年齢が伸びてきて、90歳まで生存するかしないか微妙なところですが、保険金額はまずまずではないでしょうか?

解約返戻金がないため保険料は、解約したら払い込んだ保険料が戻って来る解約払戻金有りタイプよりかなり割安になっています。

死んだら必ず払われる終身保険より確実性はありませんが、終身保険よりかなり安い保険料で保障が手に入ります。

ちなみに下記は同じオリックス生命の終身保険ライズの例です。

保障:死亡時まで

保険金額2000万円 解約返戻金は0円

契約年齢 35歳 男性の場合

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月々12280円の保険料で90歳までの保障(90歳時の総払込保険料は810万4800円)と月々30400円の保険料で生涯保障(90歳時の総払込保険料は2006万4000円)でどちらがいいのかは一概には言えません。

 

早くなくなってしまえば90歳定期がお得ですし、90歳を超えて長生きしてしまえば、払い込んだ800万以上のお金が無駄になります。逆に終身保険に加入して90歳以上まで生きるとすると、総払込保険料が保障額を超えるので、身内に確実に残せるけどちょっと損な貯金をしている感覚になりますね。

やばいとかもと思ったら、まずは保険相談!

父のお葬式の記事を読んで、保険で備えておいた方がいいかもと思う方は、これを機に見直してみてください。

健康なうちは、保険なんてと思いがちですが、自分が病気になったり配偶者を失ったりすると、生活は激変します。必ずその機会はやってくるので、今のうちに対策を立てておきましょう。


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