イスラム国(ISIS)に潜入記者後藤健二さんも加入?!日本未発売誘拐保険とは?

2014年10月。イスラム国(ISIS)に拘束された知人を助けるため、中東入りしたジャーナリストの後藤健二さん。

2015年1月になり、イスラム国が、自称軍事評論家の湯川遥菜さんと共に人質としたと日本政府に向けたビデオを発表。「72時間以内に2億ドルの身代金の支払いがないと両人質を殺害する」と述べました。

後藤健二さんは、日本未発売の誘拐保に加入していたのではないかと、話題になりました。

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目次

誘拐保険とはどんな保険?

誘拐保険:誘拐で生じる損害を補償する。

・身代金

・犯人と交渉する専門家ネゴシエーター代

・弁護士費用

・(誘拐された人物が経済的地位にある場合)ビジネス損失代

・家族のカウンセリング費用

・犯人を捕まえるための報奨金

・死亡時の保険金

等、誘拐によって生じる様々なリスクを保障します。

誘拐保険が発売されている国は?

日本では誘拐保険は未発売です。これは、監禁罪や身代金目的誘拐罪などの犯罪を誘発する恐れがあるから、とされています。

海外で15社ほど、誘拐保険を取り扱っている

イギリスのヒスコック、アメリカのトラベラーズなど、15社が誘拐保険を取り扱っています。

最大保険金額は?

誘拐保険の最大保障額は500万ドル。日本円にして約5億9000万円です。

実際に支払われたことはあるの?

仏独スペインなどの人質解放で、イスラム国に支払われた身代金は1人当たり200万ユーロ(約2億7000万円)以上支払われたとされています。人質救出にあたって誘拐保険がものを言った可能性があるといわれています。

後藤健二さんが入っていた誘拐保険は?

後藤健二さんは、中東出発前にTBSの取材で「1日10万円の保険料を払っている」と答えています。

誘拐危険エリアへ2週間の予定でいくと計算すると、最高クラスの保障内容になるそうです。

 

後藤健二さんが殺害されてしまった理由は?

TBSの取材から、後藤健二さんは誘拐保険に入っているので、身代金を払えば助かるかもしれないと一時期なりましたが、実は、後から後藤健二さんは今回の中東行では誘拐保険に入っていなかったことが判明。過去、誘拐保険に入っていた経験をインタビューで述べていたようです。 

誘拐保険はいつできた?

誘拐保険は、初の大西洋単独無着陸飛行に成功したチャールズ・リンドバーグの愛児が1932年に誘拐殺害されたのきっかけにできたといわれています。

1970年から1980年には南欧や南米で企業幹部の誘拐事件が多くなり、需要が高まりました。

現在は、イタリヤやギリシャなどで貧富の差が拡大し、さらに誘拐保険の需要が増えつつあります。